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アニメや映画などを観て感じたこと、想ったこと。ネタバレする場合有。

現地時間1月26日

私は他人の誕生日などを覚えるのがあまり得意ではありませんが、この日と8月23、24日はきっと忘れないでしょう。

あれから2週間経ちました。

まず言っておきたいのは、私は決してあの事故のことを乗り越えたわけでも受け止めきれたわけでもない、ということです。

存分に吐き出せるところがここしか無いと思い書こうと思いました。

正直、このような事で更新したくはなかったです。

 

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私は、決して元気ではありませんが、生きてはいます。

アニメも映画もとても見る気になれず、TVアニメ1話だけ試してみるものの圧倒的なしんどさからその後の視聴を断念しております。毎日やってたFGOも今は辛うじてログボを得てるだけ。

Twitterメインアカウントで「無理。」と言い残してからのこの2週間は間違いなく私の人生で最も辛く悲しい日々でした。

人が亡くなって初めて泣きました。目頭がかぶれるくらい泣きました。

もうKobeのことしか考えられなくなり、Twitterでひたすら検索しfav魔と化していました。

おおよそ好奇心と呼べるものが消失してしまい、ひたすらにKobeの影を追うだけの存在となりました。

皆さん仰られていますが、同じような気持ちを抱いている人たちがいるということを知れて多少なりとも気が楽になった気はするので、そのあたりはSNSでの繋がりに感謝しております。

しかしSNSは片手でスマホを起動すればできますが、日常生活はそうはいきません。

人と会うのも辛いし、喋りたくなんかないし。かといって静かなのも何だか残酷で。湯船につかっている時や床についた時の静寂がひどく辛かった。いろいろ考えてしまうから。

 

なんで?どうして?なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで?

これからDuncan、Garnettたちといっしょに殿堂入りして、

StaplesCenterの前に銅像つくってもらって、

たくさんの物語を生み出して現役時代みたいに私にあーだこーだと勝手なこと言わしてくれるんじゃなかったのかよ。

SHAQもPauもT-MacもLeBronも、Vanessaさんや娘さんたちすら置いていくなんて、馬鹿野郎!!クソが。畜生。ぶん殴ってでも目覚めさせてやる。

もし天候が良ければ、もう少し様子見できていたら、脱出できる状況だったら、アヴェンジャーズがいてくれたら…。

MJと比肩する負けず嫌い、これからやりたいことが山程あるのにヘリの墜落なんかに負けないでほしかった。

目的地までもう少しだったのに。

…こんな想いが溢れ出てきて、でも私は悲しみながらTwitterを眺めることしか出来なくて。 胸にポッカリと穴、どころじゃなかった。涙は1週間程で出なくなりましたが、生き方や息の仕方を忘れたような。果てのない虚しさと脱力感。

こんなにも悲惨な事故を突きつけられても試合をしなければならないプレイヤーたち、コメントを待たれる親族や著名人、番組や仕事をやらなければならない人たち、SNSで気を遣いながら更新する人たち、オフ会などの企画を立ち上げる人。みんななんて凄いのだろうと思いながらこの2週間過ごしてきました。同時に人間社会の残酷さも改めて味わいました。

私は未だに趣味に手がつかず、呆けていることが多いです。

 

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そもそも私がKobeという名前を知ったのはNBAを見始める2001年から約3年前の1998年。当時、毎月買っていたコミック誌月刊コロコロコミックの読み切りマンガ『シューティングスター コビー・ブライアント物語』でした。

その時はそういうプレイヤーがいるという程度の認識でしたが、いざNBAを見始めた時にLakersは3連覇がかかったシーズンで、Kobeもスターとして認識されていて見る機会も多かったせいかアンチにはならず、ストレートにファンになりました。今となってはファンになった瞬間は覚えていませんが、フィラデルフィアでのオールスターの時には既にファンになっていたと思います(MVPとして表紙を飾ったHOOPとDUNKSHOOTどちらの表紙が好みか考えていた記憶はあるので)。

あまり細かく話すとキリがないので可能な限り端折りますが、その後引退してからも含んでだいたい18年ちょっとでしょうか。

勝ったり敗けたり。

色んなチームメイトやコーチが来たり去ったり。

「やっぱKobeの得点だけのびてもプレイオフじゃ勝てないよな〜。」

うおおおおお!!生Kobe!!!イベント開始3時間以上前から炎天下の中で膝が笑うほど待ってたけど、目にした瞬間手の震えに変わった!こんな美しい身体の人間いるんだ。

3Qまでの得点、Mavs61-Kobe62!!!!www

「81点?チームの総得点の話か?え!Kobe単独で!!!?」

「ここは打つな。ほらやっぱり。Kobeなら打つと思った。」

SHAQとの仲直りオールスターMVPは感動したな。

Pauをはじめ2連覇に貢献してくれたみんな、最高でした。

NashとDwight来たところでそう簡単に勝てたら苦労しませんよ。

アキレス腱切ったのに歩いてFT2本とも決めやがるし、悔し泣きするから私も貰いそうになったよ。

リングでMJに並ぶのはもう無理そうかなあ。でも通算得点は抜いたし、もう引退秒読みかなあ。

あああああああああああああああああ!!!!(五体投地)in引退試合

オスカー獲って「自分の人生における最大の成功がバスケ選手としての成功だとしたら、それは失敗だ」を有言実行しやがった。すげえ。

今シーズンはLakers勝率いいし、Giannaちゃんとよく試合観に来てるから、またバスケに携わっているKobeを定期的に見れることは嬉しい。

と、ずっと彼のファンであることを楽しんできました。

Kobeは私にとって最初にして最高のアイドルでありヒーローです。そしてもしかしたら、親であり兄弟であり友人でありライバルであり教師であり先輩でもあるのかも知れません。

 

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最初に言い出したのが誰かは存じませんが、「今回の事故を耳にした時にどこで何をしていたかをみんなそれぞれ記憶に焼き付いているでしょう」という言葉を耳にしました。

私は出かける準備をしていて、食事を摂っていました。カップきつねうどんとTKGだったと思います。Twitter開いてTLを更新して見始めた瞬間でした。ゴシップではなく、日本のベテランNBA記者の方のツイートでした。もう訳が分からなくなり、食欲が無くならないうちにとにかく食事を済ませようと必死にかきこんだのを覚えています。

そこからのTLは既に悲しみに溢れていて、私は「無理。」と打つだけで精一杯で、あとは冒頭に書いた通りで今に至ります。

ここまで2000字以上打ってきて、私は「Kobeや被害者の方たちの今の状態あるいは事故の結果」について直接的な表現を意図的に避けてきました。それはきっと現実を認めたくない気持ちがあるんだと思います。「Kobeはみんなの中でマンバメンタリティとして生き続ける」「彼が遺したものを受け継いでいく」それらは素晴らしい志だと思いますが、私は「何も遺さなくていいからとにかく生きててくれればそれでいい」とも思いましたし。今からアンチになろうかと少し迷いました。Stern前コミッショナーの時も使ったあの三文字が言えない、言いたくない。部屋のKobeコーナーも作りかけのまま。合掌したくないし、黙祷も気が進まない。言えて「see you again」。

けど一方で、素晴らしいスピーチをしてくれたLeBronやトリビュートをしてくれているプレイヤー、チーム、世界中の人々に敬意を表したい気持ちもあります。もちろんVanessaさんたちBryantファミリーにも申し上げたい気持ちはあるし、支えに行ってくれているというMcGrady夫婦に「ありがとう、頼んだ!」とも思いました。私があの世に行った時はサイン欲しいし、ハグしたいし、言いたい事も沢山ある。生まれ変わってもきっとまた貴方を見つけるし、あなたのファンになる。

きっと今はそんな色々な感情が入り混じった状態なんだと思います。

 

(Wiz Khalifa ft. Charlie Puth『See You Again』ってもうアメリカだとこういう時のお決まりになってるんでしょうかね。私もトリビュートで動画作るなら曲はこれしか浮かばなかったので、ハーフタイムできた時には納得しかなかったんですが。)

 

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正直、この状態がいつまで続くのか分かりません。好奇心は雀の涙程度なら回復してきている感覚はありますが、元に戻るのか戻らないのか。

3日後には回復するかも知れませんし、数カ月後も変わらない可能性もあります。

こんな状態初めてなので。

焦らない、無理は極力しないという方針だけは立てて日々をなんとか生きております。

それくらい今回の事故は私にとって大きかった。自分の半分以上を吹っ飛ばされたような、目の前に突然原爆が落ちてきたような。

やはり何よりダメージを喰らったのは心の準備というものが全く出来ていなかったからでしょう。ある程度お歳を召していたり、闘病中だと聞いていれば受け入れやすかったでしょうが。あまりにも突然過ぎました。

 

復興への道程は遠い。

 

もし、いればですが。ここまで読んでいただいた方がいらっしゃいましたら、ありがとうございます。頭もほとんど機能していないので読みにくかったり、気に障る表現があったかも知れませんがご容赦ください。

 

今、最後のまとめとして。

SNS(主にTwitter)で勝手にフォローさせてもらって、勝手になにかを受け取らせてもらってる皆さん、ありがとうございます。お陰で生きてる人がここにいます。

Vanessaさんが立ち上げたMambaOnThreeFUNDには募金しました。

2006年に代々木コートにKobeが来た時に撮った写真を載せます(イベント後半にKobeが観客とハイファイブしにコートの柵に沿って一周してくれた。私は右手首に触れました)。

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私は生涯Kobe Bryantファンであり続ける。

 

と、言えるのはこれくらいです。ではまた。

※何か思い出したら書き足します。