初めての即売会で辛くなってしまった話
【※注意】
・楽しい話ではないと思います。ご了承の上でお読みください。
・他人や特定のグループや作品を貶めたり、誹謗中傷する意志・意図はありません。
・即売会が楽しくて、好きな方にはブラウザバックを推奨します。
【本文】
最初に行く決意を固めたのはいつだったか…。
Twitterでまわってきた投稿にて、好きなジャンルのプチオンリーが開催されると知った時だったかと思う。
普段は地方に住んでいて、同人誌などは委託や通販を使って無理のない範囲で購入してきた。しかし、即売会に行けば通販などでは手に入らない品も作者から直接購入できる。建前として「買うか分からない」と言ってはいても、実際行ったらその空気も手伝って購入するであろうことは分かっていた。
一般参加なので、落とす新刊や締切も無い。その分、身支度には時間をかけることが出来た。
そして当日。
少し余裕をもって会場に行き、狙っていた頒布物は早々に購入して、後は会場をぐるぐると歩きまわっていた。
これは先に言っておきたいことだが。やはりこういうイベントというのは人々の好きが溢れており、運営と参加者が作り出す会場はとても明るく楽しい雰囲気でいっぱいだった。
トラブルも、私が観測した範囲では特に無く。強いて挙げれば、午後になって雨が降り始めてしまったことが残念だったくらいか。
私も可能な限り楽しもうと努めていたし、その時は実際楽しかった。
変調があったのは帰宅してからだった。
肉体的な疲れはまあ当然あるのだが、精神的にどうにも辛い。
おそらく会場の雰囲気に当てられた事で、自分の中での価値基準までもが影響を受けてしまったんじゃないかと思う。
どうして私は独りなのか、と。
あれだけの同好の士がいて、皆んなが楽しそうにコミュニケーションしているのに、どうして私は禄に会話もせず、また共に参加する友人知人を作ってこなかったのか。
今迄私は何をしてきたのか。何もしてこなかった。
即売会で見る「好きを思いっきり表現している人たち」が私には眩しすぎた。
無能。ひたすら無能感に襲われた。辛くて仕方なかった。
元々あまり育っていなくて、どうにか地上に出ていた自己肯定感の芽が地中でへし折れてしまったかのようだった。
まあここ10年程は人間関係を意識して減らしてきたし、徒に増やしたくないと思って行動してきたから、今回の件は完全に自業自得なんだけどね。
それでも辛くなってしまったものは仕方ない。
私は自己肯定感は高くないが、自分に課すハードルばかり高い傾向がある。
何が言いたいかと言うと。私がもっと頑張っていたら今頃はサークル参加していたりコスプレで参加していたりが出来たんじゃないか、というハードルを自ら設けてしまっていて、それを出来なかった自分を責めているんじゃないかと。
否定は出来ない。
しかし、これを考えたところで仕方ないとも思う。
これからの事はこれから決めればいいし。
とりあえず、あれから幾ばくか。
気持ち的にはゆっくり回復してきている感じではある。
しかし、今暫くは即売会へ一般参加する腰は重過ぎて上がりそうにない。
アニメや映画や特定のジャンルが嫌いになったとかいう話ではない。
いっそ「嫌いになった話」の方が私としても分かりやすかったんだろうな。
最後にもう一度言いますが。
他人や作品等を批判したい気持ちはありません。
即売会への参加だけでなく、創作活動をしている方々は素晴らしい事をしていると思うので、そのまま続けてほしいです。
という事で別に結論とかも無いです。
これで終わりです。