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アニメや映画などを観て感じたこと、想ったこと。ネタバレする場合有。

アイカツ!とビルドファイターズにおける”ペア”について

アイカツ!ガンダムビルドファイターズの2つにおいて

通じるものを感じた。

それが端的に言うと「個性が違うペア同士で未来を見据えて高め合っていく」こと。

 

アイカツ!(1期、2期)

1、2期の主人公である星宮いちごはトップアイドルの神崎美月に憧れてアイドルの門を叩く。話が進むにつれて憧れだった美月は(美月自身の焚き付けもあり)いちごにとって先輩、ライバル、目標となっていく。

そして1対1での対決となった1期最終盤でいちごは美月に敗れてしまう。

 

1期の頃から「1人ではなく複数で」という事を合間で描いてきて、

2期は特にペア(2人組)をパートナーズカップやトゥインクルスターカップ(以下:TSC)で強く打ち出していた。

 

個人的に「ペアにする相手は同じ学園に限らなくてもいい」という処が特に良いと思っていて、それがスターライトとドリームアカデミーを絡ませる事により可能性を大きく広げていけた原因だろうと思う。

 

TSCにおいてもペア同士の対決となっていて、

これはいちご世代のトップである美月がマスカレードを超えるためであり、

ペアを超えるにはソロではなくペアの可能性に賭けているんだと思った。

 

アイカツ!100話(TSC決着)については。

セイラが勝つことによって2期から登場したドリームアカデミーのやってきた新たなアイドルたちと彼女たちを導いてきたティアラ学園長をちゃんと肯定してるんだなと。

更にいちごの方は、ソロではなくペアで超えることによってペアの可能性を示し、美月がバトンを渡せる様にとの事かなと。

加えて2wingSの勝因のひとつは「その先を見ている」事。

お互いを高め合い、その先を見ること(通過点とすること)で自分の更なる飛躍へと繋げていく。それを2wingSの勝利という肯定で示した。

 

2期においての着地点のひとつとして、

多様性を肯定しつつあくまでも「その先」を見ながら進んでいく事を示していたと思った。

 

・ビルドファイターズ

1期の主人公イオリ・セイはガンプラ作り(ビルダー)の腕は目を見張るものがあるが、ファイター(操縦士)としての腕はイマイチで選手権も敗けてばかりいた。

そんなセイのもとにレイジというファイターとして優秀な相棒が現れることにより物語は展開していく。

 

両作品とも敗北から書き出しが始まる様に文を書いた。

アイカツ!の50話分を無視する気など全く無いが掲げたテーマとして、こういう見方をした方が良いかと思ったのでご容赦いただきたい。

 

結果から言うとセイとレイジは世界大会で優勝するが、

優勝という地位はセイの父であるタケシ準優勝を2人で超えたと訴える為のものであると推察する。

 

私は過程とその先がより大事だと思っていて。

レイジの役目はセイのパートナーであり、同時にライバルになることでお互いに高め合っていく最も身近な存在となっていく。

 

作中多くのライバルが出てくるが、マオくんは別にしても、他のライバルたちはレイジがいなければ同じ舞台で高め合うことが出来たか分からない人々であり。その戦いでセイの成長が促された事は最終話のセイの台詞から汲み取れる。

そしてセイが未来に向かって1人でもガンプラバトルをしていける様になった証としての最後の台詞「お前との戦いたい」に繋がる。 

 

 レイジというパートナーを得たセイがお互いに高め合い、未来への道標を作っていく物語だと受け取った。

 

・最後に

最近、アイカツ!が新たなメンバーでユニットを汲み出しており「上げるならここしかない」と思ったのが、この文章をアップしたキッカケで。

私がモタモタしている間にBFTも終わってしまったというのは割愛して←

 

織姫学園長の口からも「ユニットの魔法」という言葉も飛び出しており、

複数人におけるケミストリーが高みや、新たな世界を開く上で重点が置いている手法だなと確信を得ると同時にこれからどんな新しい魔法が描かれるのか楽しみです。